
森ヶ崎水再生センターは東西二つの施設と、汚泥処理を行う南部スラッジプラントからなっており、わが国では最大規模の水再生センターです。処理区域は、大田区の全域、品川・目黒・世田谷区の大部分、渋谷・杉並区の一部で、面積は14,675haです。これは区部全体の面積の約4分の1にあたります。また、多摩地域の野川処理区等の下水220,000立法メートル/日も受け入れています。
処理した水は東京湾に放流しています。また、その一部を砂ろ過してセンター内で機械の洗浄・冷却やトイレ用水に使用するほか、大田清掃工場、品川清掃工場にも供給しています。
発生した汚泥は、芝浦水再生センターから送られてきた汚泥とともに南部スラッジプラントに圧送し、処理しています。
| 運転開始 |
昭和41年4月 |
| 敷地面積 |
415,309平方メートル |
| 処理能力 |
1,540,000立方メートル/日 |
| 水処理施設 |
西施設 |
沈砂池 |
28池 |
| 第一沈殿池 |
12池 |
| 反応槽 |
12槽 |
| 第二沈殿池 |
24池 |
| 東施設 |
第一沈殿池 |
18池 |
| 反応槽 |
10槽 |
| 第二沈殿池 |
20池 |
| 雨水貯留池 |
26,000立方メートル |
| 雨天時貯留池 |
92,000立方メートル |
| 汚泥処理施設 |
濃縮槽 |
2槽 |
| 消化槽 |
4槽 |
| 洗浄槽 |
2槽 |
流入・放流水質
水再生センターからの放流水は、「都民の健康と安全を確保する環境に関する条例」の水質基準を十分に満たし、魚がすめる水質です。
単位:mg/L
| 項目 |
流入水 |
放流水 |
条例による放流
水の水質基準 |
| 大森幹線 |
大田幹線 |
西系 |
東系 |
| B O D |
110 |
110 |
3 |
2 |
― |
| C O D |
66 |
71 |
11 |
9 |
35以下 |
| 全窒素 |
25.4 |
23.9 |
13.3 |
11.9 |
30以下 |
| 全りん |
2.8 |
2.8 |
1.3 |
1.6 |
3以下 |
平成21年度 24時間試験平均値(放流水BOD測定値はATU-BOD法による)
※BOD、CODは、数値が高いほど水が汚れていることを示します。BODは、微生物が有機物を分解するのに使う酸素量、CODは酸化剤で有機物を分解して消費する酸素量で測ります。放流水の水質基準は、河川はBOD、海域はCODにより定められています。全窒素、全りんは、赤潮の発生などと深くかかわっています。
下水道のしくみ
下水道の役割
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| 家庭や工場からの汚れた水を処理して、快適な生活環境を確保します。 |
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道路や宅地に降った雨を速やかに排除して、浸水から街を守ります。 |
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下水を処理し、きれいにした水を放流することで、川や海の水質を大切に守っていきます。また処理した水や汚泥等のリサイクル、未利用エネルギーの活用など、循環型都市づくりを進めます。 |
施設平面図
森ヶ崎水再生センターの特色
メタンガスを利用した発電事業〜国内の下水道事業で初めてPFIを導入〜
水処理工程で発生した汚泥を汚泥消化槽で温める※1と、汚泥中の有機分がガス化(メタンガス)して、汚泥量を減量することができます。
このバイオマスエネルギー※2であるメタンガスを、発電設備の燃料として活用しています。(バイオマス発電)
発電設備の設置及び運営については、下水道事業としては国内初となるPFI※3を導入しました。事業効果として施設の建設費や維持管理費の節減が図れます。なお、バイオマス発電によるクリーンなエネルギーとしての環境価値については、グリーン電力証書システムを通じて第三者に譲渡しています。
※1 汚泥を温める温水は、発電設備からの温水と、南部スラッジプラントからの廃熱温水があります。
※2 生き物がつくる再生可能なエネルギー
※3 PFI(Private Finance Initiative) PFIとは公共事業に民間の資金、技術力、経営能力を取り入れる手法です。森ヶ崎水再生センターでは、PFIにより民間のノウハウを活用し、低廉な電力を確保しています。
NaS電池 電力負荷の平準化を図るため、電気料金の安い夜間にNaS電池に充電し、この電力を昼間に利用することで、電力料金を削減しています。
▲NaS電池設備
▲ガスエンジン発電機
電光掲示板
▲電光掲示板(東京モノレール羽田線「昭和島」駅前)
森ヶ崎水再生センター東施設内(東京モノレール羽田線「昭和島」駅前)に設置された電光掲示板では、下水道事業をわかりやすく紹介したPR映像を放映しています。羽田空港国際化に合わせて、平成22年11月より英語版も放映しています。(放映時間5:10〜24:00)
ビオトープ
▲多様な生き物がみられます
多くの水鳥やトンボが姿を見せるビオトープがあります。ここでは多様な生き物や植物が共生できるような環境が育まれています。
小水力発電
処理水の放流きょは、高潮などにそなえて海面より数メートル高い位置に設置されています。この放流落差を利用した水力発電機を3基設置し、年間約80万kWh(一般家庭の約230世帯分に相当)の発電を行っています。水力発電は太陽光発電や風力発電と比べて安定して発電できます。しかも、地球温暖化の原因となる温室効果ガスを排出しないクリーンなエネルギーです。
なお、クリーンなエネルギーとしての環境価値については、グリーン電力証書システムを通じて第三者に譲渡しています。
案内図
| 所在地 |
〒143-0013 西:東京都大田区大森南5-2-25(事務所)
〒143-0004 東:東京都大田区昭和島2-5-1
電話:03-3744-5981 |
| 交通 |
JR「大森」駅または「蒲田」駅から京急バス「森ヶ崎」行き終点
東・西施設間の車両通行不可 |