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3 pH調整槽

pH調整槽は、pH計による制御を行うために、pH計の保守点検はもとより、撹拌状態、添加薬品の濃度、量、薬注ポンプ、電磁弁の点検なども怠らずに行う必要があります。なお、中和剤として廃酸、廃アルカリを使用する場合には、含有金属で違反することがありますので、含有成分を確かめた上で使用して下さい。

(1)薬品濃度

薬品濃度が高すぎると、pHが大きく揺れて上限値以上、下限値以下を交互に繰り返す「ハンチング」の原因になります。一方、濃度が低すぎる場合にはpH調整ができなかったり、薬品補充の間隔が極端に短くなったりします。
pHの安定状態、薬品の補充間隔の両面から見て適切な濃度に調整して下さい。原水が強酸、強アルカリの場合は二段中和が適切です。
薬品濃度の目安としては、水酸化ナトリウム[NaOH]と硫酸[H2SO4]は約10%、水酸化カルシウム[Ca(OH)2]は、懸濁液として5~20%です。

(2)薬品槽のコックの開度

開度が大きすぎると(1)と同じくハンチングの原因になります。一方、開度が小さすぎると異物が詰まって薬注不良を起こすことがあります。

(3)pHの設定値

2点調整の場合、設定範囲が狭過ぎる(下限と上限の差が1.5以下)とハンチングが起き、流入水がない場合でも薬品が消費されることがあります。

(4)撹拌

撹拌が弱すぎると槽内が不均一となり、ハンチングや処理不良の原因になります。機械撹拌の場合には回転数を上げ、空気撹拌の場合には空気量を増やして下さい。また、撹拌機の位置を変えてみるのも効果があります。

(5)pH電極と薬注の設置位置

pH電極の設置位置は、槽内の処理状態を代表している適切な箇所として下さい。次の工程への排出口の水面下20~30センチぐらいが一般的です。 薬品の注入口の位置は撹拌状態を考慮して、次の工程への排出口の対角線の位置が一般的です。

(6)電磁弁または薬注ポンプからの注入管

自動制御器との時間差によって薬注量がコントロール不良となり、サイホン現象により管に溜まった分の薬液が過注入されハンチングを起こしてしまうことがあります。そのような現象を防止するためには、電磁弁からの注入管の長さを短くしたり、T字管を使用してサイホン現象が起きないようにする必要があります。

(7)pH計の管理

1.洗浄

pH電極が汚れると正確なpH値を示さないため、毎日洗浄し下さい。排水の水質によって異なるため、汚れ具合に応じて洗浄して下さい。洗浄は水道水などで洗い、ガーゼなどで軽くこすります。強度の汚れの場合には、洗浄液や薄い酸、アルカリなどの中から汚れを落とすのに最も適した洗浄剤を選び、浸漬、振とうを行いガーゼなどでこすって落とします。クレンザーなどを含んだ洗剤は電極表面を傷めるので使用しないで下さい。油脂によるpH電極の汚れには、中性洗剤やアルコールによる洗浄も効果があります。

2.校正

pH計は定期的に洗浄を行っていても、時間の経過とともに正しい値からずれが生じるため、週1回程度は校正を行って下さい。校正は、pH電極を洗浄後、2種類のpH標準液(pH7とpH4又はpH9)に交互に漬け調整を行います。pH標準液にpH電極を漬けてから安定するまでに時間がかかるようになった場合、pH電極が劣化していることが考えられるため交換して下さい。

3.保管

短期間の保管には、電極部を水道水に漬けておいて下さい。長期間使用しない場合は、電極部を内部液で浸してキャップを付けて(乾燥しないようにして)保存して下さい。再度使用する場合は2~3時間以上水道水に漬けてから使用して下さい。

4.その他

ふっ酸使用の原水は、ガラス電極であると劣化が激しいです。アンチモン電極を使用すると使用時間は長くなりますが、コスト面を考える必要があります。 また、内部液が減っていることがあるため、液量にも気を付けて下さい。

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