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第12回 鉄蓋大好き!

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路上に無いレアなマンホール蓋

傭兵鉄子 Tetsuko Yohei

マンホールは下水道だけでなく、電気・水道・ガス・電話など、地中に埋設した各種インフラの点検孔です。そのため、それらの蓋にはインフラごとに様々な種類があり、建設工事の種類によっても求められる性能や仕様が変わってきます。
ざっくりですが、土木一式工事(土木工作物を建設する工事)と建築一式工事(建築物を建設する工事)に大別して、マンホール蓋が敷設されている場所を考えてみると、個人や企業など土地所有者が持つ敷地内(私有地)と、道路などの公共の土地(公有地)に分けられます。使う資材もそれぞれの場所で異なるので、土木と建築とでは、工事施工業者や製品の製造メーカーも変わってきます(※1)。
これまでご紹介してきたマンホール蓋は土木区分に当たるものでしたが、建築区分に当たる蓋にはどのようなものがあるのでしょうか。
建築区分(敷地内)に当たる点検孔には、汚水桝や電気、ガスのほか、量水器(水道メーター)や油槽(ボイラー用)などがあります。その多くは各メーカーの既製品ですが、場所によってはそこにしか無いレアなマンホール蓋も存在します。
例えば、大学などの学校や官公庁の敷地内。下水道や電気のマンホール蓋に、学校名や校章、省庁名が入っていることがあります。また、かつて存在した組織の土地がそのまま使われている場合は、当時の管理組織の名前が入っているマンホール蓋が残っていることもあります。企業によっては、敷地内や私道に自社の社章(ロゴ)を入れたマンホール蓋を敷設していたり、遊園地や動物園などの敷地内には、そこにしか無いオリジナルデザインマンホール蓋が存在したりします。そのほかにも、マンホール蓋を作っている鋳物メーカーの工場には、製品としてではなく、敷地内で使用するために作られたオリジナル蓋が敷設されていることがあります。また、着色用カラー塗料の耐光性や耐久性のテストを兼ねて塗られた鉄蓋が置かれているなど、公共の場所では見ることのできない珍しいマンホール蓋が、様々な敷地の中に存在しています。
もちろん立ち入り禁止の場所には入れませんが、イベントなど期間限定で一般公開されていたり(※2)、建物に面した所に敷設されていることもあります。路上以外の場所も探してみると、レアなマンホール蓋が見つかるかもしれませんよ。

※1:土木工事業と建築工事業両方の製品を扱うメーカーもあります。

※2:掲載している写真の鉄蓋メーカーでは、一般向けのイベントや工場見学は開催されていません。

写真:長島鋳物(株)久喜事業所内

<長島鋳物(株)久喜事業所内>
鉄蓋メーカーの敷地内にしかない鉄蓋(メーカーロゴ入り)

写真:吉村工業(株)・川口工場内

<吉村工業(株)・川口工場内>
鉄蓋メーカーの敷地内にしかない鉄蓋(メーカーロゴ入り)

写真:旧・東京帝国大学航空研究所(大正7年設立)の鉄蓋

旧・東京帝国大学航空研究所(大正7年設立)の鉄蓋
<東京大学生産技術研究所内>

画像:気象庁マスコットキャラクター「はれるん」デザイン蓋

気象庁マスコットキャラクター「はれるん」デザイン蓋
(気象衛星センター内※関係者以外立入禁止・一般公開日あり)

写真:野村證券の「山ト」社章(屋号)入り鉄蓋

野村證券の「山ト」社章(屋号)入り鉄蓋
(野村證券本社ビルに面した歩道上)

傭兵鉄子(ようへい・てつこ)

マンホール蓋&腐食金属愛好家。愛好家主催のイベント『マンホールナイト』実行委員。学生時代「自分の街をプロデュースする」という課題がきっかけで市町村毎に違う絵柄の鉄蓋に気付き、以来その魅力にハマる。アニメに登場する蓋も研究観察対象。

表紙

下水はどうやってきれいになるのだろう?

春のイベント案内

下水道料金

第4回 下水道れきし旅~古代から現代へ~

ダイエットレシピ

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