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第3回 下水道れきし旅~古代から現代へ~

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建物には下水道が必需 ~瓦屋根は下水道?~

画像:分割前の土管

▲分割前の土管

画像:丸瓦

▲丸瓦

画像:平瓦

▲平瓦

画像:丸瓦と平瓦を並べた瓦屋根

▲丸瓦と平瓦を並べた瓦屋根

写真

古墳時代に入り、6世紀になると百済から仏教と共に瓦が伝来しました。当初、瓦が用いられたのは仏教寺院でしたが、奈良、平安時代に入ると寺院の他、宮殿や官衙(お役所の建物)にも普及しました。因みに、日本で最初に瓦屋根を採り入れた建物は596年に蘇我馬子により創建された飛鳥寺と言われております。また、瓦屋根が一般家屋に普及するようになったのは火事に悩まされていた江戸時代からです。
当然のことながら、屋根瓦は雨水を速やかに屋根から排除し、建物の中に雨漏りが無いようにするためのものです。
それでは瓦はどのようにして造られたのでしょうか。原料は粘土です。初めに粘土をこねて丸い筒状に成形します。その際、右図のように筒の縦方向に数か所切れ目を入れておきます。その後、乾燥させて焼成します。すると土管の完成です。この土管を切れ目に沿って木槌のようなもので軽く叩くと、管は円弧状に割れて、砕片に分割されます。この砕片こそ瓦なのです。
つまり、瓦は土管からできているのです。大きな口径の土管から作られたものは平瓦とよばれ、口径の小さな土管から作られたものを丸瓦と呼びます。屋根の上には、まず平瓦を連続して横に並べ、平瓦の継ぎ目のところに丸瓦をのせて、瓦屋根が出来上がります。雨水は平瓦の上を流れ、軒から地面に落ちます。樋が作られるようになるのは、ずっと後世になってからです。平瓦は、その土管の一部が開水路としての機能を果たし、雨水を流しているのです。
下水とは汚水と雨水のことを言いますから、屋根瓦は小さな雨水排除用の開水路を連続的に横に並べたもので、これは下水道に他なりません。下水道は道路の下に設置されている管きょだけではなく、実は一般家庭の屋根から始まっているのです。そして瓦のルーツはもともと水を流すための土管であることも、なかなか興味深いとは思いませんか。

(月水土楽人)

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