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第11回 鉄蓋大好き!

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マンホールの蓋の裏は履歴書?

傭兵鉄子 Tetsuko Yohei

ここ数年、小中学生の宿題や自由研究の対象としてマンホール蓋が注目されることが増えているとか。マンホール蓋にデザインされているのは、各地の名産や特色のほか、管理組織のロゴやインフラの種類ごとに特徴がある地紋、種類表記などさまざま。訪れた土地の歴史や文化を知るきっかけになるほか、歩いている時に足元の蓋のデザインが変わったことで市境などの境界を越えたと分かったりするので、ちょっとした地理の勉強に役立っていいのかもしれませんね。
そんなマンホール蓋。たくさんある楽しみ方の一つに『メーカー特定』というものがあります。メーカーを知って何をするでもなく、得になるわけでもありませんが、ただメーカーを知りたい、分類したいという楽しみです。
前回も少し触れましたが、一見同じように見える鉄蓋もメーカーごとに独自の工夫があるので、鍵穴や受け枠(鉄蓋をはめる外側の枠)、地紋などからメーカーをある程度特定できます(※1)。ただ、そうした特長を覚えるのはなかなか難しく、分かったと思っても実は例外があったり、厳密には違うことも多かったり。マンホーラー(鉄蓋ファン)は業者ではないので判断するにも限界がありますが、一筋縄ではいかない面白さも手伝って特定作業を楽しんでいます。
蓋の表面だけでなく、裏面にもまた興味深い特長があります。普段路上からは見えない裏面には、その蓋がどういったものなのか分かるように、中央付近にメーカーの社名やロゴ、材質記号、種類、製造年、蓋の大きさなどが表記されていて(※2)、まるで蓋の履歴書のよう。蓋全体には井桁型の出っ張りが張り巡らされ、平らな表面とは全く違う形状は、蓋の強度と軽量化を図るためのリブ構造になっています。受け枠とともにメーカーごとの工夫が施され、放射状のものもあります。他にも、管理番号などを付すことで、出荷後も生産工程から流通経路まで追跡できるトレーサビリティに対応している蓋や、裏面にセンサーを取り付けて管路内を流れる下水の流量をリアルタイムで計測し、災害時に役立てる蓋など、蓋の裏面にもたくさんの工夫や技術が詰まっています。
イベントなどで展示されている蓋があったら、ぜひ裏面も見てみてください。鉄蓋も進化し続けているので、表と裏両方の特長を見比べてみると、鉄蓋製造の歴史を感じられるかもしれませんよ。

※1:メーカー製造のほかOEM供給などの場合もあるので、厳密には判断が難しいこともあります。

※2:インフラの種類の違いや、規格や規定が定められた時期によっても表記する内容が変わることがあります。

写真:長島鋳物(株)・下水道用

長島鋳物(株)・下水道用

写真:日之出水道機器(株)・下水道用

日之出水道機器(株)・下水道用

写真:吉村工業(株)・上水道用

吉村工業(株)・上水道用

傭兵鉄子(ようへい・てつこ)

マンホール蓋&腐食金属愛好家。愛好家主催のイベント『マンホールナイト』実行委員。学生時代「自分の街をプロデュースする」という課題がきっかけで市町村毎に違う絵柄の鉄蓋に気付き、以来その魅力にハマる。アニメに登場する蓋も研究観察対象。

【裏面表記の一例】

  • メーカーの社名やロゴ
  • FCD700:使用されている材質記号。球状黒鉛鋳鉄(ダクタイル鋳鉄)のJIS規格の一つ
  • T-14、T-25:耐荷重の種類。14は歩道用または大型車両の通行の少ない車道用、25は車道用
  • 15、16などの数字:製造年。月表示は数字やメーカー独自の記号で表記されることも
  • 600:鉄蓋の直径(呼び径)

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